薪ストーブの教科書|エイトノットストーブ

薪ストーブの煙突について

薪ストーブと煙突の関係性はとても重要です。

良くも悪くもお互いに影響し合うのが、薪ストーブと煙突。

しかし、煙突の性能が不十分だからといって、薪ストーブの燃焼性能が完全に失くなってしまうということは基本的にありません。
もちろん、その逆も同じで、薪ストーブの燃焼性能が不十分だからといって、十分な性能を持った煙突の恩恵を失ってしまうということもありません。

お互いに影響し合うからこそ、優れた薪ストーブと、優れた煙突が合わされば、最高の燃焼性能を発揮することができる。
ここが大切なポイントなのです。

それでは、薪ストーブを語る上ではずすことのできない、煙突についてお話をしていきます。

そもそも煙突の役割とは?

煙突は、ただ煙を屋外に排出するためだけのパイプではありません。

煙突の重要な役割は「ドラフト」を発生させることです。

ドラフトとは上昇気流のことで、その名の通り、下から上へと流れる空気の流れのことを言います。

家の中は外よりも気密性が高いので、気圧が高くなります。
そのため、薪ストーブから排出される空気(煙)は、煙突を通って、気圧が低い外に向かって昇っていきます。

上昇気流の仕組み 詳細図

下から上へと空気が流れるということは、下の空気が上に引っ張られるということです。

この現象により、家の中の空気(酸素)が薪ストーブ内に供給され、円滑に薪が燃えてくれます。

ちなみに家は、隙間などから常に外の空気を取り入れているため、家の中の酸素がなくなることはありませんので、ご安心ください。
家の中でガスコンロを使っても大丈夫なのと同じですね。

煙突の仕組み 詳細図

それでは、もしもドラフトが強かったり弱かったりすると、どういうことが起きてしまうのかを見ていきましょう。

ドラフトが強く発生している場合

ドラフトが強く発生している場合、空気(酸素)の供給も十分で、薪もしっかり燃えてくれます。
また、煙の温度も上昇しますので、煙突にタールが付着しにくくなります。

ドラフトが強い場合 詳細図

ドラフトが弱い場合

ドラフトが弱いということは、空気(酸素)の吸入が十分に行われません。
煙の温度も低下してしまい、煙突にタールに付着しやすくなってしまいます。

ドラフトが弱い 詳細図

ちなみに「タール」とは、有機物を熱分解すると発生する、粘性のある褐色または黒色の油状液体のことです。

煙は冷えた煙突を通ると、煙突内部で結露し、タールとして付着し蓄積していきます。
蓄積されたタールを高温で加熱すると、煙道火災を引き起こす恐れがあるため、注意が必要なんですね。

だから、ドラフトを強くし、煙突にタールが付着しにくいほうが、安心なんです。

薪ストーブの性能について

煙突からもくもくと黒煙が立ち上る。
部屋の中に煙の香りがする気がする。

このような状況は、不完全燃焼が原因で起こります。
そして、不完全燃焼の原因のひとつとして、ドラフトが弱いことがあげられます。

そもそも、火と煙は薪ストーブの性能に大きく左右されます。
煙突の性能である程度のカバーはできますが、やはり、薪ストーブ自体が持つ燃焼性能がとても大切です。

火室で完全燃焼させられれば、黒煙が出ることもなく、タールも付着しづらくなります。
(もともと煙には、タールなどの不純物が含まれているのですが、これら不純物を燃料として完全燃焼させることにより、燃焼効率が上がるとともに、煙突から煙が多量に出ることがなくなります)

また、不完全燃焼には火室の容積に対して多すぎる薪を投入してしまうことが原因の場合もあります。
薪の適量を見極めることも大切ですね。

なお、火室内でしっかり気流がコントロールできていれば、火室扉を開けても煙が部屋の中に漏れることもありません。
エイトノットの薪ストーブでは、気流をコントロールできる性能も装備されています。

煙突の高さについて

「煙突の高さはどうしたよいか」というご質問をよくいただきます。
煙突には規定がありますので、煙突の設計について、以下で詳しく説明していきます。

縦煙突の場合

曲がりがなく真っ直ぐ煙突を立ち上げる場合は、縦方向に4m以上の高さが必要です。

煙突 設置の規定 設計

横に伸びた煙突の場合

横に煙突を伸ばす(曲がりがある)場合の縦の長さは、横の長さを2倍し、それに4m足した長さが必要です。
横に1m伸びている場合は、2倍にして2m。
2mに縦の基準の4mを足し、合計6mになるということですね。

煙突 曲がりがある場合 設置の規定 設計

シングル煙突と二重煙突について

それではいよいよ、シングル煙突二重煙突についてお話をしていきたいと思います。

煙突について調べたことのある人でしたら、「シングル煙突」「二重煙突」という名前を目にしたことがあるのではないでしょうか。

シングル煙突はこちら
シングル煙突の写真

二重煙突はこちら
二重煙突の写真

さらに分かりやすくするために、二重煙突の断面図を見てみましょう。

二重煙突の断面図

名前の通り、二重になっているのが、二重煙突ということですね。
シングル煙突も名前の通り、二重になっていない煙突のことを言います。

シングル煙突の説明図

シングル煙突と二重煙突の大きな違いは、以下の通りです。

シングル煙突

  1. 煙突の自重が軽い
  2. 煙突の外側が高温になる
  3. 外気で冷めやすく、ドラフトが弱くなりやすい
  4. 導入費用が安価

二重煙突

  1. 煙突の自重が重い
  2. 断熱効果が高く、ドラフトが強い
  3. 煤(すす)やタールなどの汚れがつきにくい
  4. 導入費用が高価

そもそも薪ストーブは、煙突内部で暖められた空気によりドラフト(上昇気流)が発生し、空気を吸い上げます。
これを「煙突効果」と言います。

そのため、煙突内部が冷めてしまうとドラフトが弱くなり、空気(酸素)の供給が不十分になってしまいます。
そうすると、薪の燃えが悪くなってしまい、燃焼効率が落ちしてしまうのです。

燃えが悪くなると、燃えを良くするために必要以上の薪を使うことにもなり、燃費が悪くなってしまう場合もあります。

これらを防ぐために、現在主流になりつつあるのが、二重煙突です。

シングル煙突の場合は、外気に直接煙突が触れるため、煙突内部の温度は急激に冷やされます。
この現象が起きると、煤(すす)やタールが付着しやすくなってしまいます。

逆に二重煙突の場合は、煙突内部の温度が冷めにくいために、煤(すす)やタールの付着が抑えられるのです。

煙突と薪ストーブの燃焼性能の関係について

シングル煙突にするか、二重煙突にするかというお悩みをよくお伺いします。
しかし、必ずしも「シングル煙突が良い」もしくは「二重煙突が良い」と言い切ることは難しいのです。

家の造りから、二重煙突の断熱性能が必要な設計の場合や、逆にシングル煙突の放熱性が必要な設計の場合があるからです。

ただ、これまでのお話から、二重煙突のほうがいいのではないか?と思っている方も多いかもしれません。
しかし、薪ストーブの火室内でしっかりと完全燃焼ができていれば、シングル煙突でも煤(すす)やタールは付着しづらくなります。
このように、薪ストーブの性能によって、煙突の性能を高めることもできるんですよ。

もちろん、一番大切なのは、安心・安全に使えるということ。
煙道火災などが万が一にも起きないように、しっかりと先を見据えた設計・施工をすることが大切です。

「正挿し」と「逆挿し」について

正挿し(まさざし)逆挿し(ぎゃくざし)という言葉を聞いたことがありますか?

シングル煙突には2種類の挿し方があります。

正挿しと逆挿しの違い

正挿しと逆挿しには、以下のような違いがあります。

正挿し

  1. 煙突のオス側を上にして、次の煙突のメス側を被せる
  2. 接続端面が下になるため、煙突内で発生した結露が漏れてしまう恐れがある
  3. 雨水が隙間から入ることがない

逆挿し

  1. 煙突のメス側を上にして、次の煙突のオス側を差し込む
  2. 接続端面が上を向くため、結露が発生しても表に漏れない
  3. 状況によっては雨水が隙間から入る心配がある

これだけを見ていると、一概にどちらがいいとは言い切れない部分がありますよね。
お家の設計や、導線、理想などによっても変わってきますので、専門家に自分たちの要望を伝えながら相談して決めてくださいね。

煙道火災について

薪ストーブを家族として迎えいれたら、安心・安全に使いたいですよね。

薪ストーブの火災の原因の一つに、煙道火災と言われるものがあります。
煙道火災とは、煙突内部に付着した煤(すす)やタールが引火し、煙突内部が燃え上がる現象です。

煙道火災を防ぐためには、もちろん日常のメンテナンスによる煙突内部の清掃が不可欠ですが、煙突内部に煤(すす)が付きにくい燃やし方も大切です。

煙突内部に煤(すす)が付きにくい燃やし方のひとつは、二次燃焼させて完全燃焼に近づけること。
たとえば、エイトノットストーブの場合は、以下の手順で完全燃焼へと近づけることができます。

二次燃焼システムについて

  1. 一次燃焼で、火室内の温度をしっかりと上げます。
    (吸気レバーを手前に引き、火室の壁が白くなるように温度を上げる)
  2. 吸気レバーを押し込み、吸入空気量を減らします。
    (火室内の空気の供給バランスが変化し、炎の動きが穏やかになり、二次燃焼が目視できるようになります。)

空気(酸素)の供給を減らしてしまうと、煙が燃焼することができないのでは?と疑問に思われたかもしれません。
エイトノットストーブには、火室の天井に二次燃焼用の空気ノズルが装備されており、そこから空気(酸素)が送られます。

空気(酸素)が送られると、煙(可燃性ガス)が燃えることができるようになり、二次燃焼(再燃焼)が始まります。

二次燃焼の様子 薪ストーブ

二次燃焼の様子 薪ストーブ

>二次燃焼についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

煤(すす)を少なくすることも、煙道火災の予防に繋がります。
ここからは、煤(すす)の少ない燃やし方についてお話させていただきます。

薪に直接空気を当てて燃やすだけではなく、薪を加熱することで発生する煙(可燃性ガス)を燃焼させることにより、完全燃焼に近づきます。
このように、燃焼効率を高めることが、煙突に付着する煤(すす)を減らすことに繋がります。

乾燥していない薪を燃やし、燃焼時間を長くするために必要以上に空気(酸素)の吸入量を減らしすぎると、不完全燃焼を起こしてしまいます。
不完全燃焼を起こしてしまうと、炎は見えていますが、暖かさがなく、さらには煤(すす)が大量に発生してしまうのです。
こうしたことが原因で、煙突が詰まってしまうケースを多く見てきました。

例えば、熾き火が沢山出来たからといって、乾いていない薪を燃やすということは、せっかく完全燃焼しようとしている火室に水を入れるということになってしまいます。
より安全にお使いいただくためにも、乾燥した薪を使うことを推奨いたします。

大切なのは、常に乾燥した薪を使い、完全燃焼させるというと。
そうすることで、心地よい暖かさが手に入り、煤(すす)も出ません。

煙突掃除・点検について

煙突掃除 点検の様子

煙突の掃除・点検についても、よくご相談・ご質問をいただきます。

まずは点検のタイミングについてですが、こちらは毎年1回、オフシーズンに行うのが良いかと思います。

オフシーズン(薪ストーブを使わない時期)に点検を行えば、なにか問題を発見した場合でも余裕を持って対処することができます。

もし点検を怠ってしまうと、いざ薪ストーブを使おうとしたときに、薪ストーブの燃えが悪いなどの問題が発生した場合、部屋を暖めることができなくなってしまいます。

煙突掃除について

ストーブの燃焼により、煙に含まれる煤(すす)やタールなどの物質が煙突内部に蓄積すると、薪ストーブの燃焼効率が落ちてしまったり、最悪の場合、室内に煙が漏れてしまうことがあります。

また、煙突掃除が必要かどうかは、点検をしなければ判断することができません。

安心・安全にお使いいただくためにも、シーズンを終えてから、次のシーズンが来るまでの間に煙突の点検をしましょう。

タールについての補足

前項でも記載しましたが、タールなどの不純物を燃料として完全燃焼させることにより、燃焼効率が上がるとともに、煙突から煙が多量に出ることがなくなります。
煙突から煙が出にくくなるということは、タールも煙突内部に付着しづらくなる、ということですね。

ちなみにクレオソートとタールは類義語です。

なお、タールなどの不純物を完全燃焼した場合、煙がまったく出なくなるというわけではありません。
完全燃焼した煙は、黒ではなく陽炎(かげろう)のような透明な煙となって排出されます。

透明な煙になれば、燃やす臭いや煤(すす)を周りに排出しなくなるため、ご近所トラブルの予防にも繋がります。

最後に

いかがでしたか?

煙突も奥が深いですね。

エイトノットでは煙突の施工・設置をする前に、専門家がみなさまのお家の設計や、導線、理想についてのご相談を承っております。
安心・安全にお使いいただけるよう、施工・設置させていただきますのでご安心ください。

遠方にも、弊社と契約している熟練の専門家がおりますので、何なりとご相談ください。

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