薪ストーブの教科書|エイトノットストーブ

エイトノットクリーンバーンの特徴と仕組み

二次燃焼方式を、全モデルに採用

薪ストーブ 二次燃焼

エイトノットストーブでは、燃焼用の空気を「ヒートチャンバー」で高温に加熱し、燃焼室へと送り込んでいます。
そうすることによって、一次燃焼の際に燃焼しきれなかった未燃焼ガスを、高温空間で再燃焼させる「二次燃焼方式」を実現しているのです。

二次燃焼とは、一次燃焼の際に薪などを燃やすことによって発生するガスや煙に、暖かい空気を吹き付けて更に燃やす仕組みのことを言います。

もっと簡単に説明すると、薪を燃やした際に発生する煙は「未燃焼ガス」と言い、この煙(未燃焼ガス)が「燃料」となっている、と言い換えることができます。

本来、煙である未燃焼ガスは、燃やされないまま放出されます。
これを「不完全燃焼」と言います。

しかし、煙も燃料になりますので、せっかくの燃料(煙)を残さずにしっかりと燃やし尽くせるようにしよう、というのが二次燃焼方式です。

煙を燃やすことにより、排気がきれいになり、熱効率もよくなります。
また、二次燃焼の炎のゆらぎには独特な動きがあり、美しい炎のゆらぎを見れるというのも魅力のひとつです。

二次燃焼用空気ノズルを装備

エイトノットストーブの代表モデル「グランマ(GRANDMA)」の場合、二次燃焼用空気ノズルを、燃焼天井部に21個、背面上部に14個装備しています。

この二次燃焼用空気ノズルから、高温の燃焼用空気が噴き出る仕組みになっています。
そのため、薪から離れた位置で再燃焼が起きるというシステムが実現されています。

二次燃焼の様子 薪ストーブ
二次燃焼の様子 薪ストーブ

※ノズルは一次燃焼・三次燃焼用のものを合わせると、全部で55個装備されています。
※火室内壁は、オリジナルのパーライト配合の特殊モルタルですべて被覆されているため、針葉樹などの高温燃焼にも対応しています。

一次燃焼用の空気ノズル

以下の写真は、加熱済み燃焼用空気を送り込む一時燃焼用空気ノズルです。

エイトノットストーブ 一次燃焼用空気ノズル

薪ストーブ完成時には隠れて見えなくなってしまいますが、エイトノットストーブの綺麗な燃焼を司る、重要なパーツのひとつです。

二次燃焼用の特殊ノズル

以下の写真のように、二次燃焼用空気が吹き出す箇所に、必要数の特殊のノズルを仕込んでいます。

薪ストーブ 空気ノズル 溶接

この後に、6mmの配筋とエキスパンドメタルが施され、耐熱モルタルで「被覆・保護」しています。

耐熱モルタル(キャスタブル)で火室内の被覆

1200℃対応のパーライト配合の耐熱モルタルで、火室内壁全体を被覆します。
蓄熱性能を高めるとともに「耐熱・耐久力」を向上させます。
(パーライト配合の耐熱モルタルについては、こちらのページで詳しく説明しています)

耐熱特殊モルタル 薪ストーブ 火室内

表に現れない地味で時間のかかる作業ですが、エイトノットストーブの燃焼性能を確実なものにするための技術構造のひとつです。

丁寧で、確実な溶接

以下の写真は、火室背面部分の溶接の様子です。

薪ストーブ 溶接の様子

丁寧に、そして確実に溶接を施します。
火室内部の金属部品は、L型ノズル先端(交換可能)部分を除き、全て耐熱モルタルで被覆されますので、永年高温でご使用いただいても損傷が発生しません。

最後に

加熱済みの燃焼用空気を、バランスよく各ノズルから供給することにより、高温の熾火(おきび)から立ち踊る炎の揺らぎを、曇ることのない綺麗なガラス越しにお楽しみいただけます。

ガラス越しから見た炎の揺らぎ 薪ストーブ 火室

忙しい朝の焚き付けから、巡航燃焼、そして完全消火まで、ワンレバー操作でレスポンス良く「操作・調整」が可能です。
(エイトノットストーブで早く焚きつける方法は、こちらの動画で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください)

エイトノットが考える、取り扱い易さを徹底的に追求して施策を繰り返した成果が、「エイトノットクリーンバーン」に含まれています。