エイトノットストーブの安全への取り組み
エイトノットストーブには、さまざまな安全性能が標準装備されています。
家を暖めることはもちろんですが、日々の生活の中で、安心安全に使えることが大切だと考えています。
このページでは、具体的な取り組み内容を紹介いたします。
- パーライト配合の特殊モルタル(キャスタブル)
- 鋼板製でも鋳物製と同等の蓄熱性能
- ストーブ本体内に熱反射板を導入
- 全モデル開発時には、限界高温燃焼耐久試験を実施
- 放水急冷却試験の実施
1.パーライト配合の特殊モルタル(キャスタブル)
エイトノットストーブにはパーライトを含んだ「耐熱特殊モルタル」を採用しています。
パーライトとは、長野県和田峠で採れる黒曜石(こくようせき)を高温で熱処理をしてできる人工発泡体です。
黒曜石とは粘度の高いマグマから生成される黒色の硬い原石のことで、この黒曜石を1000℃の高温で加熱処理することで、高熱焼成発泡した「超軽量」でいて「耐火性」「耐熱性」にすぐれた完全不燃焼な無機質素材になります。
パーライトが配合された特殊モルタルを採用することで、熱がゆっくりと伝わるようになるため、薪ストーブ本体に負荷をかけることなく「高温燃焼」が可能になります。
また、耐熱特殊モルタルを厚さ30mmで火室に塗ることにより、ストーブの蓄熱性能を飛躍的に向上させることができています。
エイトノットストーブは、これらの効果から、針葉樹を燃やした際に見られる局部的な高温化にも対応できております。
熱がゆっくりと伝わることで、ストーブ本体の「熱による歪み」も抑えることができ、破損をする心配がなく安心してお使いいただけます。
「耐火性」「耐熱性」をしっかりと確保しながら「蓄熱性能」にも妥協をしない。
自信を持ってお届けできるよう、細部まで作り込んでいます。
2.鋼板製でも鋳物製と同等の蓄熱性能
エイトノットストーブの材質は鋼板製です。
鋼板製の薪ストーブは、「熱しやすく冷めやすい」という性質をもっています。
一般的には鋳物製の薪ストーブの方が「蓄熱性が高い」と言われていますが、先ほどお伝えしたパーライト配合の特殊モルタルなどの工夫により、エイトノットの薪ストーブは、鋳物製のストーブと同等の高い蓄熱性能を実現しました。
さらに、鋼板製の薪ストーブは割れる心配がありません。
思いがけない使用方法やアクシデントなどにより、万が一扉のヒンジ(蝶番)などが破損した場合にも、簡単に修理が行えます。
鋼板製の利点を活かしつつも、鋳物製のもつ蓄熱性をしっかりと再現することができております。
3.ストーブ本体内に熱反射板を導入
エイトノットの薪ストーブには、本体の底面と背面に高効率の「熱反射板」が装備されています。
熱反射板を導入することにより、ストーブの周囲の床や壁に、必要以上の熱が伝わりにくい構造になっています。
さらなる安全面への追求のために導入された熱反射板には、その他にも良い効果があります。
それは、火室の高温状態をより長く維持できるようになり、燃焼効率を高めている点です。
安全性能を追求した結果、ストーブの性能を高めることにも繋がっております。
4.全モデル開発時には、限界高温燃焼耐久試験を実施
エイトノット薪ストーブは、全モデルを開発・設計する際に、過酷な試験をおこなっています。
「限界高温耐久試験」では、通常の使用ではありえない燃焼方法で試験を行います。
無理やり火室内に「圧縮空気」を送り込むことにより、強制的に高温状態を作り出しています。
過給して温度を上げても、ストーブ本体の割れや歪みがないかを徹底的にチェックをします。
これらの過酷な試験を通過した設計が、エイトノットストーブの品質を支えています。
以下の動画は、開発時にテストをしている様子です。
5.放水急冷却試験の実施
「限界高温燃焼耐久試験」と同様に、開発時に、「放水急冷却試験」を実施しています。
「放水急冷却試験」では、通常ではありえない急冷却の状況を意図的に作り出します。
先ほどお伝えした「限界高温耐久試験」で高温状態になったストーブに、直接水をかけます。
急冷却による熱による歪みや、ガラスの破損状況をチェックします。
そして、ガラスのヒビ一つ見落とさずに安全確認ができましたら、無事開発試験の通過となります。
以下の動画は、開発時にテストをしている様子です。
最後に
エイトノットストーブは、みなさまに安心してご使用いただけるよう、細心の注意を払って設計・製作しております。
個性派でありながら、手づくり感を極力減らし、飽きることなく永年お使いいただけるよう、各部の作り込みと仕上がりにもこだわっております。